保険契約の説明義務について

保険契約の説明義務とは、保険契約をむすぶ場合、保険会社は契約の重要事項について保険契約者に説明しなければならない、ということです。

保険の契約内容は保険約款に明記されていますが、量も多く細かいため、契約者がすべての内容を正しく理解することは難しいとされています。

保険契約のメリット・デメリットなど保険約款の重要な部分を抜き出し、それを説明することで、保険契約者に内容を理解してもらうのです。

保険契約の説明義務は、契約するときに保険約款の重要項目を保険会社側が説明することにより、保険契約者が不利益を被ることがないように保険契約者を保護するためのものなのです。

もし、重要な保険契約内容について保険契約者にきちんと説明することなく、保険契約者が重要な契約内容について誤解のもとに契約し損害を被った場合、保険契約者は損害賠償をしなくてはなりません。

過去には変額保険に対して、説明義務違反のトラブルがありました。

1986年以降に変額保険が販売され、バブル全盛期に保険金で相続税をまかなうという名目で「融資一体型変額保険」が大量に販売されました。

バブル崩壊後、契約者たちは元金割れで土地を失い、銀行への返済もできなくなったという事態が増加しました。

この事件は、変額保険のメリットだけを説明し、デメリットについて詳細な説明がなかったことが原因とされています。

保険契約を結ぶ際には、メリット・デメリットをしっかりと理解して契約するようにすることが大切です。

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