保険契約 射倖契約とは

射倖契約(しゃこうけいやく)とは、偶然に起こった出来事によって、金銭の給付が行われる契約のことをいいます。

保険契約の場合は・・・
保険事故が起こると、金銭の支払いを受けることができる。
保険事故が起きないと、金銭の支払を受けることができない。

偶然の出来事に左右されるという意味で、ギャンブルと同様、保険も射倖契約といわれています。

射倖契約は性質上、偶然の事故によって金銭が給付されるため、保険事故を偽装するなど、時として悪用される場合がありますので注意が必要です。

したがって、保険契約を結ぶ上で重要なのは、自分に不利な事柄でも正直に告知しようとする誠実さであるといえます。

これを保険契約では、善意契約性といいます。

保険契約では誠実さが必要であり、保険法では善意契約性を遵守するため「告知義務」と「損害防止義務」を保険契約者に対して課すことにしています。

●告知義務
健康状態など、契約締結時に必要な重要事項を保険会社に申告する義務。

●損害防止義務
保険事故が起こった場合、次なる損害を発生することなく、損害が拡大しないように努める義務。⇒損害保険の場合

保険法では保険契約を悪用することを防ぐため、これら2つの義務を明記しています。
保険契約を結ぶためには、保険契約者・保険会社の双方に、誠実な心構えが必要なのです。

このページの先頭へ