公的介護保険とは
公的介護保険とは、介護を受ける必要のある高齢者の介護を、個人や家族だけでなく社会全体で支えていこうとする制度です。
公的介護保険は、「介護を受ける人の自立」と「介護をする人の精神的・肉体的な負担を軽減する」ことを目的としています。
まず介護保険を申請し、どの程度の介護が必要かを決定する「要介護認定」を受けます。
介護が必要と判断された場合は「介護給付」を、“要介護”とまではいかないが社会的支援が必要だと判断された場合は「予防給付」を受け取ることができます。
要介護者は、給付額を上限として必要なサービスを選択し、利用することになります。
要介護認定レベルと公的介護保険の給付限度額は、以下のとおりです。
●要支援(61,500円)
要介護までいかないが、一部支援が必要。
●要介護1(165,800円)
食事・排泄・衣類着脱がおおむねできる。一部介助支援が必要。
●要介護2(194,800円)
食事・衣類着脱は自分でなんとかできるが、排泄の一部介助が必要。
●要介護3(267,500円)
食事・衣類着脱のいずれも一部介助が必要。排泄の全面介助が必要。
●要介護4(306,000円)
食事・衣類着脱・排泄の全面的介助が必要。尿意・便意の伝達ができない。
●要介護5(358,300円)
寝返りができない寝たきりの状態。意思の伝達が困難で、全面的介助が必要。
介護の必要の無い「自立」の状態と判断された場合、給付金は受け取れません。
ただし、介護サービス費用の1割は自己負担となります。
不足分については、介護サービスを自己負担で購入する必要があります。