雇用保険とは

雇用保険とは、失業者の生活安定のための保障、および、雇用の安定を目的とした社会保険制度です。

1973年のオイルショックを契機に、失業後の生活保障というよりも、失業そのものを予防するため、従来の「失業保険」を補完するという目的で「雇用保険」が誕生しました。

雇用保険の目的は、

○失業者への生活保障
○失業の予防
○労働者の能力開発・向上による雇用の促進(能力開発事業・雇用安定事業)
○労働者の福祉の増進(雇用福祉事業)

などが挙げられます。

雇用保険の給付内容には、以下のものがあります。

●求職者給付・・・失業したときの生活費を給付するもの。最長180日間、給付を受け取ることができる。

●就職促進給付・・・求職者給付の期間内に再就職が決まった場合、残りの給付期間分の支払を給付するもの。

●教育訓練給付・・・労働大臣認可の教育訓練コースを受講することによって、一部の費用が返金され、職業能力を開発するために給付するもの。

●雇用継続給付・・・育児や介護で休業中の人、あるいは、定年後の再就職で退職時の給料を下回る場合、賃金の代わりとして支払われる給付のこと。

雇用保険は、公務員や船員などを除く、労働者を雇用している全ての事業に適用されます。

季節的事業に4か月以内の期間を定めて雇用される労働者などを除いて、雇われている労働者は全員被保険者となります。

保険料は、雇用者と労働者が半分ずつ負担することになっています。

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