賠償責任保険:再保険とは
再保険とは、損害保険会社が別の保険会社に、保険金の一部または全部をてん補してもらう保険のことです。
「保険の保険」という意味で、再保険といいます。
再保険契約を結んでいない保険を元受保険といい、保険会社が再保険に頼らず、自ら保険責任を負うことを保有(ほゆう)といいます。
たとえば被害が甚大な震災が起こった場合、元受の保険会社(元受会社)だけでは全ての保険金を支払うことができなくなります。
保険会社の事業経営に影響が出ることのないように、その保険金の不足部分を再保険会社に負担してもらうということです。
元受会社を保護するとともに、保険契約者に対して必要な保険金を補償することができるという理由で、再保険は賠償責任保険であるといえます。
再保険契約は、保険会社の経営を安定させるために重要な契約なのです。
生命保険会社も、巨額な支払いに備えて再保険契約を結んでいます。
再保険は一般の保険会社ではなく、再保険専門の保険会社が存在します。
再保険を依頼する会社を出再保険会社、再保険を引き受ける会社を受再保険会社と呼びます。
代表的な再保険会社は、イギリスのロイズ保険組合・ドイツのミュンヘン再保険会社・日本では損害保険会社の出資により設立されたトーア再保険株式会社などがあります。