保険事故発生時の通知義務とは

保険事故が起こった場合、保険契約者や被保険者は、速やかに保険会社に起こったことを伝える「事故発生通知義務」があります。

商法では、事故発生通知義務を設けることで、保険会社にとって以下のような利点があるとしています。

○事故原因の調査を容易にすること
○証拠を確実に確保すること
○損害の種類や範囲を確定することで支払う保険金の額を把握できる
○損害の拡大防止措置をすみやかに図ることができる

商法では、事故発生通知義務に違反した場合の規定はありません。
しかし、損害調査費用が増加した分など、保険会社が受けた損失を保険契約者側が賠償すべきだと、考えられています。

保険約款では商法の規定を修正し、事故発生通知義務に違反した場合、保険会社は保険金の支払いをしないと記載されています。

しかし判例では、特別の理由がない限り、保険会社が受けた損失の範囲内しか、保険会社は保険金の支払いを免れない、としています。

また、保険約款では、保険契約者に対して以下の通知義務も課しています。

●保険会社への通知内容
いつ・・・事故発生日、時間
どこで・・・発生場所
誰が・・・保険契約者の名前
どうした・・・事故の概要と状況、ケガの有無、相手がある場合は相手の住所・氏名・電話番号など

●事故発生時のその他の義務
・損害見積書提出義務
・事情説明書提出義務
・資料提出義務

これらの義務を課すことで、保険会社はすみやかに事故原因などを究明し、保険金を支払うことができます。

保険事故が発生したら、迅速に保険会社へ連絡するようにしましょう。

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