3大成人病保障保険とは
3大成人病保障保険とは、単独で契約する「がん保険」と共に、特定疾病保障保険と呼ばれる保険の一種で、「がん、急性心筋梗塞、脳卒中」に特定した保険のことです。
日本人の全世代の平均死亡原因の中で、3大成人病が占める割合は約60%といわれています。
そのうちガンが1位の50%を占め、2位の心臓病、3位の脳卒中と続きます。
50歳~74歳台では、3大成人病による死亡率はさらに増加します。
3大成人病保障保険は、その治療費を補うことを目的とした保険で、被保険者が生存していても、3大成人病によって所定の状態となったときは、生前に死亡時と同額の特定疾病保険金を一括して支払われます。
3大成人病保障保険は、生前に保険金支払いがあるというのが特徴で、それによって治療費はもとより家族の生活費も賄え、保険受取人が本人・家族であれぱ非課税扱いとなります。
保険のタイプには、保障期間に応じて、一生涯保障の「終身型」と、一定期間にの「定期型」(最長80歳まで)などの商品があります。
生前に保険金を受け取っていない場合、死亡時には3大成人病以外の死因でも、一定の死亡保険金が支払われることもあります。
がん・急性心筋梗塞・脳卒中の保障対象となるケースは、以下の通りです。
●ガン
ガンは、悪性新生物(がん)と、上皮内新生物(早期がん)に分けられます。
保険加入後、医師によってガン(悪性新生物)にかかったと診断が確定された場合に給付され、ガンの種類によっては保険の対象外となるケースもあります。
疾病をガン(悪性新生物)に特定した保険である「ガン保険」は、「ガン」単独でも契約できます。
●急性心筋梗塞
急性心筋梗塞とは、心臓へ酸素と栄養を補給する冠動脈が急に詰まり(梗塞)、血流が心臓に流れずに心臓の一部の筋肉が死ぬことをいいます。
医師の診断を受けた初診日から60日経過した時点で「引き続き労働の制限が必要」と診断された場合に、保険金が支払われます。
しかし、その時点で「働くことに支障なし」と診断されれば、保険金は支払われません。また、狭心症は対象外となっています。
●脳卒中
脳卒中とは、脳の血管が詰まったり(脳梗塞など)、または破れて出血したり(脳内出血・くも膜下出血など)して起こる、脳の急激な血液循環障害による症状をいいます。
急性心筋梗塞と同じように、60日経過時点で神経学的後遺症(言語障害、麻痺など)がある、と医師によって診断された場合に、保険金が支払われます。