団体保険とは
団体保険とは団体生命保険のことで、企業などの集団活動をしている団体が、従業員の福利厚生のために加入する保険のことです。
団体保険では、保険契約者および保険金受取人が企業などの団体となり、団体に所属している人(所属員)が被保険者となります。
団体保険は、1契約で所属員全員を一括で加入させることができ、従業員が死亡または高度の障害を被った場合、保険金受取人である団体が保険金を受け取り、そこから本人または遺族に死亡給付金などが支払われます。
団体保険は、医師の診査が不要で、個人で加入した場合の保険料よりも安いというメリットがあります。
団体保険には、以下のような種類があります。
●団体定期保険
●団体終身保険
●団体養老保険
団体定期保険は、団体に所属している人が死亡した場合、企業から遺族に支払う「死亡退職金」や「弔慰金」のために加入している、所属員の死亡保障のための保険です。
他人のための保険であることから、団体保険においても被保険者である所属員の同意が必要となります。
以前、企業側が従業員の同意なしに保険に加入し、従業員の死亡保険金を会社の利益とした事件がありました。
それ以降、団体定期保険は以下のように改められました。
●主契約=総合福祉団体定期保険
総合福祉団体定期保険とは、所属員の死亡時、遺族に支払われる保険金を契約している保険のこと。
●特約=ヒューマン・ヴァリュー特約
ヒューマン・ヴァリュー特約とは、死亡した所属員の仕事における代替雇用者の採用・育成を目的に企業が保険金を受け取る特約のことで、企業の費用負担分の金額を確保するための保険となっています。