責任準備金とは

責任準備金とは、生命保険会社が将来の保険料の支払い、あるいは、満期保険金の支払いに備えるお金のことです。

保険業法では、保険会社に対して責任準備金を積み立てることを義務づけています。

保険料は以下のように、設定されています。

必要な保険料=付加保険料+純保険料(*)

純保険料(*)=危険保険料+貯蓄保険料+予定利率

付加保険料とは、保険会社にとって必要な事業費の部分。
危険保険料とは、予定死亡利率によって計算された自然保険料の部分。
貯蓄保険料とは、将来の保険金支払に備える部分で、これが責任準備金となります。
予定利率とは、集めた保険金を保険会社が運営してできた利益の部分。

責任準備金を積み立てる方法は、以下の2種類があります。

●純保険式
純保険式とは、契約期間の1年目から毎年同じ金額ずつ積み立てる方法です。

純保険式では、保険料における「純保険料」と「付加保険料」の割合を一定にして、保険料を設定しています。

●チルメル式
チルメル式とは、契約期間の1年目では、積立金額を少なくし、その分付加保険料の割合を増やす方法です。

契約1年目は保険証券などの諸経費が多くかかってしまいます。
純保険式のように、平均した付加保険料では事業出費を賄うことができないため、責任準備金を少なく設定しています。

その後、2年目以降は責任準備金の金額を増やし、必要な金額まで積み上げていくことになります。

これを5年間行う場合を5チルメル、10年間に及ぶ場合は10チルメルとなります。

チルメル方式は、契約の初期段階で事業費の回収ができますが、保険会社の経営を安全なものにするためには、1年目から責任準備金を一定金額ずつ積み立てていく純保険式を採用すべきだといわれています。

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