生命保険の逆ザヤとは

生命保険の逆ザヤとは、生命保険会社が資金を運用したことによる利回りが、予定利率を下回ることをいいます。

生命保険会社は契約者から保険料をあつめ、それを株式投資などで運用して利益をあげています。

資産運用が成功すれば、予定利率を上回る利益を得ることができ、その分を配当金として契約者に分配することができます。

しかし、資産運用に失敗してしまうと、予定利率を下回る損失となり、損失金額を負担しなければなりません。

逆ザヤが発生した場合、保険会社自身が損失額を負担し、保険契約者が損失分を負担することはありません。

しかし、利益がないということは、保険契約者に対する配当金も支払われなくなる可能性があります。

バブル崩壊後、日本経済は悪化の道をたどり、保険会社も不景気の影響を受けました。

特に、損害保険会社よりも契約期間が長い生命保険会社は資金量も莫大であったため、低金利および株価の低迷によって、保険会社の資産運用が上手くいかなくなり、逆ザヤが発生し社会問題となりました。

逆ザヤにより保険会社の経営が悪化し、破たんが憂慮されていたため、2003年に保険業法が改正されました。

法の改正により、逆ザヤを軽減するための手段として、「予定利率の引き下げ」が可能となったのです。

それにより、保険契約者が「保険料の引き上げ」または「保険金の減額」などの負担を引き受けることとなりました。

契約者にとっては迷惑な話ですが、保険会社の経営破たんは免れ、契約者も保険契約を続けることができるようになっています。

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