生命保険の保険料内訳について

生命保険の保険料内訳は、純保険料と付加保険料から成り立っています。

純保険料とは
予定死亡率と予定利率によって計算されます。

●予定死亡率とは
年間の死亡者数から計算された予想の死亡率のこと。

1年間でどの程度の人が生存・死亡するかを統計的に表した生命表(死亡表)に基づいて、死亡者数を予測する。

●予定利率とは
資産運用によって得られる予想の利益率のこと。

保険会社は、運用して得た利益を差し引いて保険料を設定しているため、予定利率を保険料の割引に利用しています。

付加保険料とは
予定事業利率によって計算されます。

●予定事業利率とは
経営に必要な費用の保険料に対する割合のこと。

生命保険会社が事業を経営していくにあたり、必要な経費を前もって見積り、算出されます。

以上、生命保険の保険料は(予定死亡利率-予定利率)+予定事業比率で導き出されています。

また、生命保険は自然保険料ではなく平準保険料を採用しています。

●自然保険料とは
危険率に基づき、1年ごとに計算される保険料のこと。

●平準保険料とは
契約期間の保険料を平均し、一定額を負担するように計算されている保険料のこと。

自然保険料の場合、予定死亡率は高齢になるとともに高率になります。
すると、毎年のように保険料が増加するため、定年後では高額な保険料を負担することになります。

この状態を防ぐために、生命保険では契約期間中の保険料を平均化して計算する平準保険料を使用しています。

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