ソルベンシー・マージンとは

ソルベンシー・マージンとは、大地震や株の大暴落など、通常の予測を超えて発生するリスクに対応するため、生命保険会社の財務的な余裕である「支払い余力」を意味します。

生命保険会社は、将来の保険金の支払いなど通常予測できる範囲のリスクについては、「責任準備金」を積み立てて対応しています。

ソルベンシー(支払能力)・マージン(余力)は、これを超えるリスクへの備えとなります。

ソルベンシー・マージンの主なものとしては、基金(資本金)、価格変動準備金、危険準備金、貸倒引当金、有価証券含み益、劣後ローンなどがあります。

保険会社には、さまざまなリスクが存在します。

ソルベンシー・マージンは、保険リスク、予定利率リスク、資産運用リスク、経営管理リスクなど通常予想できる範囲を超える諸リスクを数値化して算出されるのです。

●保険リスク
大災害の発生などにより、保険金支払いが急増するリスク

●予定利率リスク
運用環境の悪化により、資産運用利回りが予定利率を下回るリスク

●資産運用リスク
株価暴落、為替相場の激変などにより、資産価値が大幅に下落するリスク、および貸付先企業の倒産などにより貸倒れが急増するリスク

●経営管理リスク
業務の運営上、通常の予想を超えて発生しうるリスク

以上のリスクを考えた上で、生命保険会社の財務健全性をみる指標が算出されます。

これを、ソルベンシー(支払能力)・マージン(余力)比率というのです。

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