保険証券とは
保険証券とは、保険契約の証拠となり、保険契約の成立や契約内容を証明するものです。
保険の契約が成立すると、保険会社は保険証券を作成し、契約者に交付します。
保険証券は、保険金を受け取るとき、中途解約時に解約返戻金を受け取るとき、また契約内容を変更するときに必要です。
もし、保険証券を紛失した場合はどうなるのでしょうか?
保険契約では、保険証券がなくても契約は続行しています。
保険証券を紛失している間に、保険金を受け取る必要がでてきた場合でも、保険契約者の身分証明ができれば、保険金を受け取ることができるのです。
紛失後の保険証券の再発行も可能となっています。
一般的に「証券」と呼ばれるものは、「有価証券」と「証拠証券」の2種類に分けることができます。
【有価証券(株券・商品券・手形・小切手など)】
財産に関する権利を示すもの。
権利の移転や行使の際に必要となります。
●いつでも金銭などと交換できる
●紛失すると再発行できない
●証券そのものがないと金銭などが受け取れない
【証拠証券(賃貸借契約書・売買契約書など)】
契約の成立や契約内容を示すもの。
有価証券のように、証券によって権利を移転したり行使したりすることはできません。
●特定の条件がなければ金銭などと交換できない
●比較的簡単に再発行できる
●証券そのものがなくても金銭などが受け取れる
以上のことを考えると、保険証券は証拠証券ということができ、有価証券ではないことがわかります。
保険証券に記載されている内容としては、
保険の種類(商品名)・契約者の名前・保険金受取人の名前・被保険者の名前・保険証券番号・保険金額・保険料と支払方法・保険契約期間・契約年月日など
があり、生命保険と損害保険では内容が若干異なります。