認可共済と無認可共済の違い

共済とは、同じ職業の人や同じ地域に住んでいる人を対象として組合をつくり、共済事業を運営していくというものです。

共済は、保険の役割と似ている部分が多いといわれています。

認可共済(制度共済)は、法律上認められている共済のことです。

認可共済で最大のものは「JA共済」です。
JA共済は、農協を主体とする共済で、農業共同組合法に基づいて運営されています。

また、「都民共済・道民共済・府民共済・県民共済」「CO-OP共済」などは、消費生活共同組合法に基づいて運営されているものです。

これらの認可共済は、共済金の支払を確保するための準備金の積み立てが必要です。
監督官庁がそれぞれの共済に対し、加入者保護の対策をとらせているためです。

一方、無認可共済(任意共済)には法律上の規制がないため、共済金の支払準備金の積み立てがないものや、加入者を紹介することにより紹介料をもらえるなど、マルチ商法のような団体も存在します。

「共済」という名称ではなく「~倶楽部」「~友の会」「~互助会」という名前のものもあります。

悪質な無許可共済は、保険業法違反の疑いがあるともいわれており、新しい規制が検討されています。

無認可共済には「ペット保険」など、通常の保険会社が扱うことのない種類の保険があり、利用者には便利な保険もあります。

無許可共済に加入する場合は、掛け金が安いという理由だけで加入することは危険です。

営業内容などが疑わしくないか、をよく確認してから加入しましょう。

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