保険契約が失効されるとき

保険の契約後、危険発生率が変わることを「危険の変更」といいます。

保険契約は、商法上、危険度が増加すると解除される場合があります。
危険が増加すると保険会社は契約を失効・解除することができるのです。

「危険の増加」が契約時にわかっていれば、保険会社は「保険への加入を拒否」「保険料の引き上げ」などの対応を行うことができました。

保険会社が保険契約を解消することが商法上で定められているのは、保険会社を保護するために必要なことなのです。

しかし、これでは保険契約者には都合が悪く、好ましくありません。
保険契約者、保険会社のお互いが良い関係築くため、保険契約者は危険度が増加した場合、保険会社に対して通知義務を負います。

もし、危険増加の通知義務を怠った場合、契約失効の可能性があります。
通知した場合には、契約が継続される可能性があります。

危険が増えたからといって、全ての契約が解除になるわけではなく、保険会社独自の設定により、保険契約は継続される場合があります。

損害保険や生命保険の「保険約款」には、危険の増加にあたる事例をあらかじめ明記し、それが発生した場合は契約を解除する旨が記載されています。

保険契約時には、約款にも目を通すことが大切です。

また逆に「危険の減少」が生じた場合は、保険契約者は保険会社に対して、保険料の減額を請求することができます。

「危険の変更」が生じたら、すみやかに保険会社に通知しましょう。

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