保険の事故発生率について

保険と事故が発生する確率(リスク)についての関係を考えていきます。

リスクには、グッドリスクバッドリスクがあります。

グッドリスクとは、損害保険において事故の発生率が低いものをいいます。
たとえば運転者の場合は、無事故・無違反・運転歴の長い人などのことをいいます。

バッドリスクとは、過去に事故を起こしたことがあるなどの事故発生率の高いものをいいます。

保険会社は経営を存続するため、できるだけ事故の発生率を抑えたいと考えます。
バッドリスクにより、保険金の支払額が増加することのないようにしたいのです。

けれども、契約を希望する保険契約者は、事故発生率が高いものに対して保険加入を希望するものです。

これを逆選択といいますが、この場合、保険会社としては保険料の割り増しなどで、契約を結ぶ方法があります。

しかしながら、リスクが高いために生命保険に加入できない人も存在します。

生命保険会社は健全な経営を行うため、契約する際に生命保険の対象として保険をかけられる人(被保険者)の危険度に応じて保険料を決めます。

危険度を調査する場合、「環境査定」「医学的査定」があります。

「環境査定」とは、主に被保険者の職業により契約内容を決定する査定方法のことです。

職業病や事故に合う可能性の高い人の場合、保険の種類や保険金が制限されることになります。
また、一定の条件に該当する場合は、保険金を支払われないという免責特約がつくこともあります。

「医学的査定」とは、「標準体」「標準下体」「謝絶体」の3種類に被保険者を区別し、保険加入時に参考するものです。

「標準体」とは、過去も現在も病気にかかっていない普通の健康な人であり、標準的な保険料で保険に加入できる状態のことです。

「標準下体」とは、標準以下の健康状態の人で、通常の契約条件での加入が厳しい状態のことをいいます。
この場合、保険金削減などいくつかの特別条件付きで加入できる場合があります。

「謝絶体」とは、加入時すでに健康状態に問題がある場合など、保険加入が拒否される状態をいいます。

このページの先頭へ