保険の機能とは

保険の機能は、大きく分けると2種類あります。

●経済的保障機能

保険契約を結んだ人が事故に遭遇したときに、保険金を受け取るという機能のこと。
また、経済的保障機能は同様の危険に遭遇する可能性のある人たちから、保険料を集め、集めた資金から保険金を支払うという意味で、危険分担機能ともいえます。
経済的保障が保険の本質的な機能といえます。

●金融機能

さまざまな人から集められた保険料は、いろいろな形で運用されています。
保険の機能としては、経済的保障機能が本質として認識されていますが、生命保険では長い期間にわたって資金を運用することになるため、金融機能にも重点をおく必要があります。
損害保険の場合は1年契約のものが多いので、経済的保障機能が主になります。
しかし、近年では保険期間が1年以上ある積み立て重視の損害保険も販売されているため、損害保険にも金融機能が備わるようになりました。

その他、保険の付随的な機能として、

●資本節約機能
小額の保険料で多額の保険金を保障するもの。

●信用補完機能
保険金の受取人を銀行にすること、保険を担保にすることで融資が受けられること。

●所得保障機能
保険金によって生活に必要な資金が保障されること。

●被害者救済機能
加害者が保険に加入していれば、被害者が保険金によって救済されること。

保険には、保険金の支払い保障だけではなく、社会的な機能も存在するということを理解しておきましょう。

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