保険の種類
保険の種類を分類しようすすると、いろいろな分類方法があります。
●運営主体による種類
運営している団体別に保険の種類を分類すると「公保険」と「私保険」という種類に分けることができます。
「公保険」とは、国や地方公共団体などが運営している、強制的に加入するべき保険です。
公保険は、公共政策を実現するために設けられています。
例えば、国民年金や医療保険などの社会保険が「公保険」といわれるものです。
「私保険」とは、民間の会社が経営する保険のことです。
私保険は任意加入となっており、個人の目的を実現するために設けられています。
例えば、生命保険や損害保険などが「私保険」といわれるものです。
●商法による種類
商法上において保険の種類を分類すると、第1分野の「生命保険」、第2分野の「損害保険」に分けることができます。
生命保険とは、死亡した場合に保険金が支払われる保険です。
損害保険とは、財産が損害を受けた場合に補償される保険です。
第1分野の生命保険には、養老保険・終身保険・個人年金保険・生存保険などがあります。
第2分野の損害保険には、火災保険・自動車保険・地震保険・海上保険などがあります。
また、第1分野と第2分野の中間的な保険として、第3分野の保険があります。
第3分野の保険には、疾病保険(しっぺいほけん)・傷害保険・医療保険・民間介護保険・ガン保険などがあります。
第3分野の保険は、生命保険と損害保険の中間的な性格をもつため、生命保険会社と損害保険会社の両方で取り扱うことができる保険となっています。