保険料の算定原則とは
保険では保険料を算定するにあたり、3つの原則が適用されています。
●収支相当の原則
保険は同じような危険にさらされている人たちから、危険度に相当する保険料を集めています。
その積立金から、保険金を支払うという制度になっていますので、保険料の総額と、保険金の総額が一致しなければなりません。
収支相当の原則とは、この保険料と保険金の収支バランスを保つという原則です。
いわば、「保険料の総額」と「保険金の総額」が同等にならなければいけない、ということです。
この「収支相当の原則」により、保険会社の事業が成立し、契約者への保険金の支払い能力が維持されることになります。
●給付と反対給付均等の原則
「収支相当の原則」は保険会社全体の収支原則であるのに対し、「給付と反対給付均等の原則」は個人それぞれの保険契約者に対して保険料を公平にするという原則です。
別名、「公平の原則」とも言われています。
●大数の原則
「大数の法則」とは、個人それぞれにとっては単発的な事故であっても、大きく広い目で見ていけば一定の発生率が予測できるという法則です。
保険料の適正額を決定する場合、基礎となる事故発生率は「大数の原則」によって算出されているのです。
これら3つの原則により、保険制度が成り立っているといえます。