保険料の算定について
保険料は、純保険料と付加保険料で構成されています。
保険料は、「支払う保険料=純保険料+付加保険料」という数式に表すことができます。
●純保険料
純保険料とは、将来の保険金支払いの財源になる部分のことで、保険事故が発生した場合に支払われる保険金に相当します。
損害保険の場合、保険事故発生率と平均損害額に基づいて、純保険料が算定されています。
生命保険の場合、予定死亡率に基づいて算定するとなると、高齢になればなるほど高額の保険料を負担することになります。
それでは高齢者にとって、保険料が大きな負担となってしまいます。
したがって、生命保険では保険期間を通して保険料が一定額になるように「平準保険料方式」で純保険料を算定しています。
●付加保険料
付加保険料とは、保険制度そのものを維持管理していくために必要とされているもの、たとえば、保険会社の事業経営に必要な運営費や保険会社の利潤などに相当します。
保険料が保険会社によって違いが出るのは、「付加保険料」が高い会社と安い会社があるためです。
特約を付けずにまったく同じ条件で保険商品を比較すれば、「付加保険料」の差がよく分かります。
同じ保険会社でも、「たばこを吸う人」「たばこを吸わない人」の保険を比較すると、予定死亡率による「純保険料」の差が分かります。
保険料のしくみを理解すると、保険商品を比較するときに便利です。