賠償責任保険とは
賠償責任保険とは、個人が日常生活の中で、第三者に対して身体や物品に法律上の損害を与えてしまい、賠償責任を負った場合に備える保険のことです。
賠償責任保険の種類は、以下のようなものがあります。
【個人向け】
●個人賠償責任保険
日常生活で起こった賠償責任の補償
●ゴルファー保険など
スポーツ時の事故・用具破損などの補償
ほかにも、つり保険・テニス保険・スキーまたはスケート総合保険などがあります。
【法人向け】
●旅館賠償責任保険
旅館施設での事故・食中毒などの賠償責任補償
●労働災害総合保険
公的な労災保険を超える賠償金額の補償
●会社役員賠償責任保険
会社役員が株主代表訴訟・第三者訴訟により賠償責任を負った場合の補償
●環境汚染賠償責任保険
企業が環境汚染について賠償責任を負った場合の補償
他にもいろいろな賠償責任保険が存在します。
一般的に「賠償責任保険は損害保険に含まれる」とされていますが、損害保険と明らかに違う点は、保険価額の設定がされていないということです。
賠償責任保険は特定の保険目的が定められていないため、どのような保険事故が起こり、保険料がいくら必要なのかは、その時になってみないと判断できないためです。
したがって、賠償責任保険では損害保険のような超過保険の心配はありません。
賠償責任保険は、保険契約者の賠償金を保険会社が負担することで、加害者のみならず、被害者を確実に保護するという役割があるといえます。