保険ブローカーとは
保険ブローカーとは、保険仲立人(ほけんなかだちにん)のことで、保険商品の販売を許可されている人を指します。
保険商品を販売できるのは、保険ブローカーと保険募集人のみとされています。
保険募集人とは、保険会社の役員および社員、保険外務員である営業職員、そして保険代理店を指します。
保険契約者の保護を目的としている保険業法において、保険商品の販売者は金融庁長官への登録制度が適用されます。
なぜなら、保険商品の契約内容は複雑で理解するのが困難な場合があるため、誰もが保険商品を販売できるとなると、悪質な勧誘や販売を招きかねないためです。
かつては、生命保険は保険外務員、損害保険は保険代理店による販売が主流でした。
一社専属制であった保険の販売が、保険業界の規制緩和により保険ブローカーが認められました。
保険ブローカーは保険会社から独立し、いろいろな保険商品を保険契約者のために紹介し、保険会社との仲介業務をするようになりました。
また生命保険のセールスをおこなっていた生保レディーは、保険外務員のことです。
保険外務員と保険会社との関係は、以下のようになっています。
●保険会社が保険外務員を雇用または委託する
●保険外務員は保険契約の勧誘活動を行う
●保険外務員は、保険会社と保険契約者を仲介する
●保険外務員は、保険の申込書・初回の保険料を受領する権限のみをもつ
保険外務員は、基本的に契約の締結権限や告知受領権という権限を持っていません。
したがって、保険外務員相手に契約を完了することはできませんし、重要事項の告知をしても意味がないことになります。
しかし、保険外務員の中には保険会社から代理人として、保険契約締結権と告知受領権を持っている人もいますので、しっかりと相手を確認してから保険に加入するようにしましょう。