労働者災害補償保険とは

労働者災害補償保険とは労災保険のことで、働く人の災害に備える保険です。

労働者災害補償保険(労災保険)は、通勤中に起きた事故、あるいは、仕事が原因となる疾病・傷害・死亡などが対象となっている保険です。

労働災害の責任は雇用者側にあるという観点から、保険料は事業者が全てを負担します。

「医療保険」と「労災保険」との違いは、医療保険は全般的な疾病などを対象としていますが、労災保険は通勤災害・業務災害に限定されていることです。

労災保険の給付を受けると、「公的」医療保険の給付は受けることができません。
公務員や船員などは独自の制度を持っているため、労災保険は適用されません。

労災保険の給付種類は、全部で7つあります。

【病気・ケガ】
○療養(補償)給付・・・短期の入院費や治療費の給付
○休業(補償)給付・・・療養期間中の賃金給付
○傷病(補償)給付・・・1年半以上かかる入院費や治療費給付

【傷害】
○傷害(補償)給付・・・後遺症が残った場合の生活費給付
○介護(補償)給付・・・障害給付受取人に対する介護費給付

【死亡】
○遺族(補償)給付・・・死亡時の遺族補償費給付
○葬祭料・・・死亡時の葬儀費用給付

※(補償)は、業務災害に起因する給付の場合

また、事業主によって定期健康診断がおこなわれ、そのときに異常が見つかった場合、二次健康診断費や特定保健指導費が給付されます。

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