保険金額を決めるとき
保険金をいくらにするか・・・に悩んでいる方はたくさんいらっしゃると思います。
保険金は保険金額といい、支払われる保険金の金額を指します。
保険金額をいくらにするかは、損害保険と生命保険で異なります。
●損害保険の場合
損害保険では、保険事故が発生した場合に支払われる保険金の「最高限度額」を保険金額とするのが一般的です。
通常この限度額は、保険の対象物の時価によって算定されます。
保険金額 = 保険の対象物の時価
限度額以上の金額を保険金額として設定することはできません。
設定すれば超過保険となり、超過部分は無効です。
損害保険は保険事故が起こることによって利益を得るためではなく、保険で損害を補うことを目的としています。
したがって、損害額を上回る保険金は支払われません。
損害保険は保険金額の範囲内で、損害に見合うだけの保険金が支払われることになります。
●生命保険の場合
生命保険では、保険事故が発生した場合に支払われる「一定の金額」を保険金額として設定します。
生命保険の場合、損害保険のように保険金額に制限はありません。
人の生命に値段はつけられない、保険金受取人が今後どれだけの金額が必要であるのかを予想するのは難しい、という理由によるものです。
そのため生命保険では、契約当初に設定された保険金額が、実際に支払われる保険金となります。
保険金額 = 死亡時に必要な金額
死亡時に必要な金額は、遺族の生活費・子供の養育費・妻の職業などを考慮して、保険金額を設定します。